古布で綴る物語
稲刈
がんが渡るぞ 青空を さあさ 刈り取れ みのりの秋だ たれる稲穂は こがね色 歌が流れる そよ風に さあさ 刈り取れ みのりの秋だ はずむ利鎌に 日が光る 胸がおどるぞ 喜びに さあさ 刈り取れ 稲刈りあげて 米のたわらを 山とつめ
詞:文部省唱歌(昭和17年)
今年も猫村は豊作で黄金の稲穂が波打っています。遠くの山並みも紅葉が始まりました。
更紗の色合いは秋色が多く、布合わせが楽しい作品となりました。
タペストリーの一部には輸入生地(インド)を使用しており、その柄からは刈跡を表現しています。
猫の村は、信枝が擬人化した猫達をモチーフとした作品を制作するうちに、自然と生まれてきた空想の世界です。信枝の作品群の中では「猫村」というタイトルが付けられています。
「猫村」では信枝のタペストリーの中ではシリーズ化され、春夏秋冬や季節の行事が描かれています。
また、擬人化した猫達はバッグやポーチなどでも見ることができます。それは猫村かもしれませんし、猫町のことかもしれません。
猫達が織りなす懐かしくて、愛おしい世界をどうぞお楽しみください。
「古布で綴る物語」では、メッセージとともに、使用している布のこと、制作アイデア、作品に込められた思いなどについてお届けします。
(Oct.2.2021)