古布で綴る物語
一月一日
年の始めの ためしとて おわりなき世の めでたさを 松竹たてて 門かどごとに 祝う今日こそ 楽しけれ 初日のひかり さしいでて 四方に輝く 今朝のそら 君がみかげに 比えつつ 仰ぎ見るこそ 尊とけれ
雪深い猫村のお正月の朝には、お父さん猫を中心に家族が集まっています。お節、お雑煮、お屠蘇、鏡餅、お年玉、日本のお正月の風景です。
布はいつか使いたいと思い集めていた型染(霰模様)をつなぎました。
猫の村は、信枝が擬人化した猫達をモチーフとした作品を制作するうちに、自然と生まれてきた空想の世界です。信枝の作品群の中では「猫村」というタイトルが付けられています。
「猫村」では信枝のタペストリーの中ではシリーズ化され、春夏秋冬や季節の行事が描かれています。
また、擬人化した猫達はバッグやポーチなどでも見ることができます。それは猫村かもしれませんし、猫町のことかもしれません。
猫達が織りなす懐かしくて、愛おしい世界をどうぞお楽しみください。
「古布で綴る物語」では、メッセージとともに、使用している布のこと、制作アイデア、作品に込められた思いなどについてお届けします。
(Jan.1.2022)